ちょうど私たちが海士町を訪れた日に「全国名水サミット」が開催されていました。
つまり!! 海士町には日本全国屈指の名水があるということです!!

そして、名水は海士乃塩の精製場と岩ガキ養殖場のすぐ近くにあったので、車を止めてみました。
その時は、その湧水が塩や岩ガキに大きく関わっているとは露知らず・・・。

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天川(てんかわ)の水・・・天恵の水
それは日本の水100選に選ばれた水でした。

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定かではないとの前置き付きですが、天川の湧水は鳥取県の大山がその水源ではないかと言われていて、現在調査中だそうです。

バリ島近海の海洋深層水は、遠くスカンジナビア半島からヨーロッパ大陸の下を潜り、何千年もの時を経て湧き出しているそうですから、大山水源説も有り得ますね。

洞窟の中をのぞくと、清らかな水が滾々(こんこん)と湧き出ていました。
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もちろん飲んでみました。
良い水ほど無味無臭、水を口の中に含んでいることを忘れさせます。
きっと美味しい出汁が作れるな~なんて思ったりして。

その名水に選ばれている天川の湧水は近くの保々見湾に流れ込みます。

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そして、まさに、その湾の防波堤の沖合いで岩ガキを養殖したり、汲み上げた海水を使って海士乃塩を作ったりしているのです。

ミネラル分をたっぷり含んだ名水が流れ込んでいるからこそ、美味しい塩が出来たり岩ガキが育つのですね。

なお、湾内の海水を使わないのは、やはり水質の安全性という点を考慮してのことだそうです。

ブログ 「食材視察 海士町編①」からかなり時間が掛かりましたが、その続編をお伝えします。

翌朝から銀行マン本田氏のご案内で 株式会社ふるさと海士の施設を3箇所ほど視察見学・ならびに商談に訪れました。

一箇所目・・・CAS凍結センター

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CAS(キャス)(Cells Alive System 細胞が生きている) とは聞きなれない、何だそれ??と多くの方が思われるでしょう。
マグロを凍結させるための画期的な方法として、私が知り合いの鮮魚卸屋さんから教えてもらったのは約3年ほど前でした。

強い電磁場上で凍らせ、細胞を壊さず凍結する方法で、解凍後も素材の旨味・食感・風味・食材の色、香りまでとれたての状態と変わらない風味が楽しめるのだそうです。
言うなれば、電子レンジの冷凍バージョン?のような感じでしょうか。
(間違っていたらスミマセン)(^^;)

残念ながら企業機密ということでCASの機械設備は見せていただけませんでしたが、
㈱ふるさと海士ではこの装置を使って加工特産物を作っているので鮮度や旨さが高いレベルでキープされているのです。

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すぐ近くの丘の上には黒毛和牛が ・・・ のんびりと ・・・。

皆さんは「47CLUB(よんななクラブ)」というのをご存知でしょうか?

47都道府県の地方新聞社が選ぶ、その地方の厳選された食材や加工品をお届けするインターネット通販サイトです。

サライの編集長は私の同級生。
脚本家の山田太一先生と今年の夏に蓬莱吉日庵を訪れ、「旅サライ」に蓬莱吉日庵を掲載してもらったことは9月のblogに書かせて頂きました。

そのサライの姉妹紙に「美味サライ」というのがあり、この度「47CLUB」と共同で47都道府県の選りすぐり食材を使った究極のおせち!!を予約販売することになりました。

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究極のおせち!!のトータルプロデューサーは、テレビ番組「料理の鉄人」や「SMAP×SMAP(ビストロSMAP)」を手掛けているフードコーディネーターの結城摂子氏。

服部学園理事長で料理評論家の服部幸應先生も関わっておいでで、2度の試作会は服部栄養専門学校で行われました。
(その模様は、「美味サライ12月増刊号」にも載っています。)


そして、我が島根県の厳選食材についての相談が同級生の尾崎編集長からあり、あれやこれやとお話しした結果、「白魚の数の子和え」(白魚の黄金和え)を魚一が作ることになりました。

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白魚(しらうお)はもちろん宍道湖産。
数の子は北海道で獲れたニシンのもの。(今や大変希少な食材です。)

何と!!、
究極のおせちは、売り出しと同時に1重、3重ともすぐに完売してしまいました。
そこで、追加受注になりましたが、3重は既に完売。1重も残りわずかだとか。

魚一同様に蓬莱吉日庵も県外からご来松のお客様も多くおいでになります。

そして、料理をお召し上がりになったお客様から有難いことに御礼のお手紙や葉書を頂戴することもあります。

先般、素晴らしい絵手紙の大作を頂戴したので、スタッフだけに見せるのではもったいないと思い、少し遅くなりましたが BLOG にアップさせていただくことにしました。


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奉書焼とは「宍道湖七珍料理」の代表格の一つ、スズキの奉書焼のことです。

感謝感謝。

                                亭主拝





数年前から気になっている場所があります。

何とか機会を見つけていってみたいとは思っていましたが、この度、銀行さんのお計らいもありついにその機会が訪れました。
(神田さん、本田さん、お世話になりました。)

そして、 その、気になっている場所とは
        ・・・島根県隠岐郡海士(あま)町です。

官民 町を挙げて、こだわりの食材とそれに関わる人材の育成に取り組んでいて、全国的にもその動きは注目されています。
(町長さんは講演依頼も多く、全国を飛び回っているそうです。)

何年も前から海士町が面白いことをしているという話しや噂を耳にしていたので、その食材たちと実際に現地で出会えるのがとても楽しみでした。

隠岐島へは15年ぶりぐらい(海士町へは30年以上ぶり)でしょうか。
天候にも恵まれて往復の船旅も楽しませてもらいました。

まず、訪問させていただいたのは、こだわりの食材の中でも、今回海を渡った一番の目的「島生まれの島育ち・幻の隠岐牛」の取扱いをしている㈱隠岐牛企画の社長さんのところでした。
港に到着後、すぐに銀行さんに案内してもらって社長さんにお会いしました。
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海士町菱浦港の前にある隠岐牛の焼肉店。
ここに会社もあります。

それではまず、隠岐牛とはどんな牛かを説明しておきましょう。

隠岐牛ももちろん島根和牛というカテゴリーに入ります。

しかし、そのブランドが他の島根和牛と圧倒的に違うのは、隠岐の島で生れ、潮風にあたった栄養豊かな牧草を食べて育った牛、
つまり、「隠岐生れの隠岐育ち」の牛だけが隠岐牛と呼べるということです。
しかも、肉質は4等級以上であることも条件です。

詳しくは、こちら(潮風ファームHP)をご覧下さい。

だから、牛たちが島以外の景色を目にできるのは、彼らが島を離れる出荷の時だけです。
ちょっと悲しく哀れな気持ちになりますが・・・。


null庫内温度を一定に管理した冷蔵庫の中で熟成され、出荷を待つ隠岐牛の各部位です。

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肉の加工場もとても衛生的でした。

社長さん御自ら、それぞれの部位の特徴について説明をしていただきました。
だんだん。
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さすがは5等級。素晴らしくサシ(霜降り)の入った肉たちです。
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松坂牛と肩を並べるほどの評価がある隠岐牛。
しかも出荷は1ヶ月に10頭だけ出荷先は東京市場のみ!!
  ・・・幻と言われる所以はここに・・・。
だから高価でも需要があるわけです。

そして、隠岐牛企画さんがわざわざ東京から仕入れ直した限られた量の牛肉。
取引させていただける地元島根の飲食店はもちろん数店しかありません。

その取引先に魚一と蓬莱吉日庵が加えていただいたことに感謝します。

ということで、やはり見ただけではわからないので、実食です!!
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なるほど。 納得です。 
画像から美味しさが伝わりましたでしょうか?p(^^)q

早速持ち帰った『幻の隠岐牛』を、蓬莱吉日庵で披露宴を予定しておいでのご両家の料理試食会にメニューの一品としてお出ししました。
もちろん!!大好評でした。
披露宴当日にはご出席の皆様にもお喜びいただけるものと思っています。

魚一は単品料理で、蓬莱吉日庵はコース料理の中の一品としてお召し上がりいただけます。

隠岐牛の商談も成立し、この日の目的を達成して宿泊先へ向いました。
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宿泊先は中村旅館さん。
この夏まで魚一調理場で一緒に働いてくれていた中村君の実家です。
彼の様子伺いを兼ねて泊めてもらうことにしました。

お父様は現在海士町の町会議長様。
宿泊した日はちょうど「全国名水サミット」が海士町で開催されていてお忙しい中、わざわざご挨拶をいただきました。
お母様にも色々とお気遣いいただいてとても恐縮しました。
中村君をはじめ、ご家族の皆さん、どうもお世話になりました m(_ _)m 。

そして、 そんなこんなで、海士町での1日目が終了です。
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・・・次回に続く。