宍道湖のお隣り中海で漁師デビューした知り合いから、季節の魚介類を仕入れさせてもらっています。
船の名前は『新田丸』・・・心機一転、心も改まって(新田まって)船出する・・・に引っ掛けた船名ですか、なかなかのものですね~と感心したら、「しんたまる」という船名でした(^^;)
3月には見本に頂いた中海産ムール貝(い貝)で味噌汁を作ってスタッフみんなで食べたのですが、磯の香りと貝の旨みが口の中いっぱいに広がって、なんとも言えない贅沢な賄い(まかない)となりました。
そして今は、
旬の魚「針魚(さより)」を獲ってもらっています。
中海の針魚といえば、
故荒木英之氏の著作「松江食べ物語」にも登場するほどで味は保証付き。
魚一では、
刺身はもとより、昆布〆にして山葵酢でお召し上がり頂いたり、粽(ちまき)寿司にしたり、紫蘇揚げにしたりと、いろいろな料理方法でこの針魚をお楽しみ頂いています。
サヨリの紫蘇揚げ です。
島根県からの紹介で益田市の高津川漁協鮎組合さんへ行って来ました。
高津川は日本でも屈指の清流です。
しかも、鮎が生息する河川は日本中いたるところにありますが、上流域にダムなどが無く、人家も少ないことから昔のままの自然が残り水質もすこぶる良いとされています。
だから、高津川の天然鮎と言えば、県下はもとより全国的にも上物の鮎として業界的にはその名は知れ渡っています。
朝6時に松江を出発、10時30分過ぎに到着しました。
加工場には、NHKの朝ドラ「だんだん」で有名になったシンガーソングライターの六子ちゃんのサイン色紙が・・・。
高津川鮎祭りのイベントゲストとして呼んだ時に書いてもらったそうです。
到着早々、担当者の方に視察に連れて行ってもらいました。
(篠原さん お忙しい中、大変お世話になりました m(_ _)m )
まずは鮎が釣れるポピュラーな場所へ・・・
残念ながら、前日に降り続いた雨で川は増水していました。
水の濁りはだいぶ取れていましたが、流れが急で河原も水没していました。
格好のポイントなので、鮎釣りのハイシーズンになると河原には釣師が立つそうです。
そして次なる場所へ移動・・・。
鮎道です。
ちょうど県の職員の方たちが寒い中をスウェットスーツを着て水に潜り、遡上してくる稚鮎の状況を鮎道でチェックしているところでした。
天然鮎は自然に育っているのかと思いきや、
地元関係者によって、育つ環境作りや調査、研究という下支えや努力がこれほどまでに行われているとは・・・驚きました。
そして、漁協さんから鮎や鮎の加工品を数種類頂戴して今後の打合せなどして帰路につきました。
それら加工品の中でも一番気になったのが鮎の「しんしび」。
(出雲地方ではしいしびと言います)
主に出汁取り用だそうで、地元では正月の雑煮を食べる時も鮎出汁の吸い地だそうです。
が!!、
私の頭にすぐに浮かんだのは、
・・・これで鮎酒を作ったら絶対に美味しいに決まっている!!
・・・でした。
松江に帰着するやいなや、
鮎酒作りをスタート・・・
一番小さめの鮎のしいしびを、ヒレが少しこげる程度に今一度軽く焙り、
酒を鍋に移して火にかけたところへ、そのしいしびを入れます。
もちろん、
酒は辛口の酒を選びました。
そして、ふぐのヒレ酒同様に塩を一つまみ入れて味にメリハリを付けます。
酒が沸いたら火を止めてヒレ酒用の酒器に移してフタをします。
待つこと5分・・・。
酒器のフタを少し切ってチャッカマンをカチッッッ!
⇒酒が熱々なので、酒器の中にはアルコールが気化して充満しています。
そのまま飲むとアルコールのにおいがグッと鼻を突き、せっかくの至極の一口めを台無しにしていまうので、余分なアルコール気を飛ばすための一手間です。
そして、 完 成 \(^O^)/ です。
旨い!!
鮎の旨みと香りが酒の中にしっかりと染み出し、予想したとおり奥深い味わいです。
思わず微笑みがこぼれる、人を幸せにする味とはこのことですネ
(益田市への往復9時間の疲れもいっきに吹き飛びました。)
同じしいしびで、もう一杯お替りの鮎酒を作りましたが、まだ充分に出汁が出ていて旨かったです。
一緒に持ち帰った「にがうるか」との相性も抜群!!
さっそく、「くらしの器森脇」さんに行って、鮎酒専用の酒器も買い揃えました。
もうすぐ、魚一にて<鮎酒+鮎うるか>の『鮎酒セット』を楽しんでいただけます。
もちろん、
6月の鮎漁解禁の後は、清流高津川の天然鮎料理の数々も・・・。
また、高津川天然鮎の甘露煮などは、インターネットでの販売も予定しています。
乞うご期待 !!
ご贔屓いただいている京都のお客様から、今年も<春の味>が届きました。
京の町は桜の花が満開でした。
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